ISOコンサルの問い合わせ獲得は 審査前の駆け込み需要を逃さない設計が効く

ISOコンサルティングの集客をリスティング広告で伸ばそうとすると、多くの会社が「ISO 取得したい人をまとめて一つの広告で追う」という設計に落ち着きます。キーワードは「ISO 認証 取得」を軸に広く束ね、着地先も会社紹介ページ一枚。一見効率的ですが、これが問い合わせの質も受注率も伸び悩む最大の原因になっています。
取引先から「審査に間に合わせて認証を取れ」と期限を切られて焦っている担当者と、これから初めて認証取得を検討し費用感や規格の違いから調べ始めた担当者では、検索する言葉も、比べる基準も、意思決定にかかる時間もまったく別物です。同じ広告で追いかけると、どちらのメッセージも中途半端になり、クリック単価だけが上がっていきます。
この記事では、審査日程が決まってから動く駆け込み相談と、初めて認証取得を検討する比較相談をどう分けて広告設計するか、そしてISO9001・ISO27001・Pマークの検索意図差をどう訴求に反映し、問い合わせ件数ではなく受注確度と支援期間の長さで成果を測るかを、実務に沿って整理します。
この記事の要点
- ISOコンサルの問い合わせは、審査日程が決まった駆け込み相談と、初めて検討する比較相談で検討の時間軸が別物のため、同じ広告・同じLPで追うと双方の質が落ちる
- 駆け込み層はスピードと実績で選び、比較層は費用・期間・規格の違いで選ぶため、キーワードも広告文も分離する
- ISO9001は取引先要求、ISO27001とPマークは委託条件がきっかけになりやすく、規格ごとに検索意図が異なる
- コンサル費用は月額4万円前後・支援は半年から1年以上に及ぶため、評価軸は問い合わせ件数ではなく受注確度と支援期間の長さで設計する(2026年7月時点)
- 駆け込み用と比較用でLPを作り分け、電話・資料請求まで計測できる運用体制があるかが代理店選びの分かれ目になる
目次
ISOコンサルのリスティング広告は駆け込み需要と比較検討を分けて設計する
結論から言えば、ISOコンサルのリスティング広告は駆け込み相談と比較相談で別々に設計するのが正解です。ISOコンサル リスティング広告とは、検索エンジンで「ISO 取得 コンサル」「ISMS 認証 支援」などと検索した瞬間に、検索結果の上部や下部へテキスト形式で表示する広告のことで、認証取得の意図がはっきりした顕在層に絞ってアプローチできる手法です。だからこそ、誰に何を届けるかを混ぜてしまうと効果が急激に落ちます。
ISOコンサルの見込み客は、同じ「認証を取りたい」という言葉でくくられがちですが、広告の観点ではまったく異なる二つの層に分かれます。取引先や入札条件で期限を切られて焦っている駆け込み層と、まだ取得するかどうかも決めきれていない比較検討層を、一つのキャンペーンに押し込むと、キーワードもランディングページ(LP)も最大公約数的な当たり障りのない内容になり、どちらの見込み客も「自分向けではない」と感じて離脱します。
同じ広告で両方を追うと問い合わせの質が落ちる
一つの広告アカウントで駆け込み層と比較層を同時に追うと、予算とキーワードの奪い合いが起きます。「ISO 取得 最短」という切迫した検索と「ISO 認証 とは」という情報収集の検索は意図がまるで違うのに、同じ広告グループに同居させると、表示される広告文がどちらつかずになり、クリック率も品質スコアも下がります。結果として、同じ予算でも表示回数が減り、クリック単価だけが上がるという悪循環に入ります。
さらに深刻なのは、着地先のLPが分かれていないケースです。会社の実績と対応スピードを前面に出すべき駆け込み層に、規格の一般解説を載せたページを見せても響かず、逆に費用や期間を知りたい比較層に「最短対応」だけを訴えても不安は解消されません。広告文だけでなくLPまで分離しないと、クリック課金だけが発生して受注確度の高い問い合わせに結びつかないという事態が起きるのです。
駆け込み相談と比較相談は検討の時間軸が違う
駆け込み相談は、取引先からの要求や入札参加の条件、親会社の方針といった外部要因で「いつまでに認証が必要」という期限が先に決まっている状態です。担当者は規格の細かい違いを比較している余裕がなく、「間に合うか」「実績があるか」を最優先に、多くは数日から数週間で依頼先を決めます。検索する言葉も「ISO 取得 最短」「Pマーク 急ぎ」のように、スピードを軸にした切迫したものになります。
一方、初めて認証取得を検討する比較相談は、そもそも取得すべきかどうかから考え始める段階です。費用はいくらか、どのくらいの期間がかかるか、ISO27001とPマークはどちらを取るべきかといった疑問を一つずつ潰しながら、社内の合意形成を挟むため検討期間は数か月に及びます。駆け込み層は期限に追われて数週間で決め、比較層は納得しながら数か月かけて決めるという時間軸の違いこそが、広告の追い方を変える最大の理由です。
分けることで生まれる運用上のメリット
駆け込みと比較を別キャンペーン・別LP・別計測に分けると、それぞれの検索語に対して最適な広告文とページを当てられるようになり、品質スコアが上がってクリック単価が下がります。予算配分も、今すぐ決まる駆け込み層に厚く、育成が必要な比較層に薄く、といった機動的な振り分けができるようになり、無駄打ちが減ります。
また、成果の見え方が正確になります。駆け込み相談は問い合わせから受注までが短く受注率も高いため受注件数で評価し、比較相談は問い合わせから受注まで時間がかかるため資料請求やメルマガ登録といった中間指標で評価する、というように、まったく異なるKPIで別々に管理できるようになります。混在したアカウントでは、この二つの成果が合算されて実態が見えなくなり、正しい改善判断ができません。BtoB広告の全体設計をどう組み立てるかは、次の記事で体系的に解説しています。
ISOコンサルに限らず、検討期間が長いBtoB商材の広告をどう設計するかの基本は、以下の記事で詳しく整理しています。
審査日程が決まってから動く駆け込み相談を取りこぼさない
駆け込み相談の広告は、スピードと実績という「今すぐ間に合わせられる証拠」を前面に出すのが正解です。取引先や入札の期限が先に決まっている担当者は、比較検討している時間がなく「この会社なら間に合うか」だけを見て依頼先を決めるため、広告文とLPでその不安に即座に応えられるかどうかが受注を左右します。
駆け込み層は受注確度が非常に高い反面、検索ボリュームは限られ、競合も同じ切迫キーワードを狙っています。だからこそ、限られた駆け込み検索を一件も取りこぼさない設計が、ISOコンサルの広告運用では大きな差になります。
駆け込み層が検索する切迫した言葉
駆け込み層の検索は「ISO 取得 最短」「Pマーク 急ぎ 取得」「ISO27001 短期間」のように、スピードそのものを軸にした言葉が中心です。取引先から「次の更新までに認証が必要」と言われた、入札参加の要件にISO取得が加わった、といった外部要因が起点になるため、広告文も「最短でここまで対応できる」という具体的な期間や実績で応える語り口が効きます。
この層は今まさに依頼先を探している最も熱い顕在層であり、リスティング広告と相性が抜群です。ただし検索ボリュームが小さいため、切迫キーワードを広く拾い切る網羅性が重要になります。「急ぎ」「最短」「短期」といったスピード系の語を漏れなく登録し、規格名や地域名と掛け合わせて、切迫した検索を確実に受け止める設計が求められます。駆け込み検索は数が少ないぶん、一件の取りこぼしが受注機会の損失に直結します。
スピードと実績を前面に出す広告文とLP
駆け込み用のLPは、対応可能な最短期間、これまでの取得支援実績の件数、審査を通過させた実績、そして「まず相談」への導線を上部に置くのが鉄則です。規格の一般解説は不要で、「この会社に任せれば期限に間に合う」という安心材料を、事実として提示できる数字で示すことが最優先になります。着地して数秒で判断される層だからこそ、冒頭の情報設計が受注率を大きく左右します。
広告文でも、最短対応の期間、支援実績の豊富さ、審査機関とのやり取りに慣れている点など、スピードと信頼を端的に打ち出します。ここで根拠のない「業界最速」「絶対に取れる」といった断定表現は避け、実績件数や標準的な対応期間といった提示できる事実で差別化するのが安全です。駆け込み層には規格の説明ではなく、間に合う根拠を数字で見せることが最も効きます。
審査の申し込み時期に合わせた予算の張り方
駆け込み需要は年間を通じて一定ではなく、取引先の更新時期や年度替わり、入札シーズンの前などに集中して発生します。こうした山を前提に、駆け込みキーワードの予算を需要期に厚く張り、需要が落ち着く時期は比較層の育成に予算を回すといったメリハリが効果的です。需要のタイミングを読んで予算を集中させることで、限られた広告費を受注確度の高い山に投下できます。
また、駆け込み層は平日の日中に社内で調べていることが多く、問い合わせも営業時間内に集中します。配信時間帯や曜日を需要の高い時間に寄せ、逆に反応の薄い深夜帯の配信を抑えるだけでも、無駄なクリックを減らして費用対効果を改善できます。切迫した層ほど、探しているその瞬間に確実に広告を届けることが受注につながります。
駆け込み層を取りこぼさないための注意点
- 「急ぎ」「最短」「短期」などスピード系の語を規格名・地域名と掛け合わせて漏れなく登録する
- 広告文とLPで最短対応期間と支援実績を数字で示し、規格の一般解説は載せない
- 配信は平日の営業時間帯に寄せ、電話コンバージョンも計測対象にする
初めて認証取得を検討する比較相談の獲得設計
比較相談の広告は、費用・期間・規格の違いという「これから判断するための情報」に答える導線を用意するのが正解です。初めて認証取得を検討する担当者は、そもそも取得すべきか、どの規格をいくらで何か月かけて取るのかを知りたい段階のため、いきなり依頼を迫るのではなく、疑問に答えて信頼を積み上げる設計が必要になります。
比較相談は問い合わせから受注までの期間が長く、途中で検討が止まることも多い層です。しかし一度取得を決めれば長期の支援契約につながるため、時間をかけて関係を築く価値が十分にあります。広告の役割は、まだ迷っている層に情報を届けて第一想起を取り、検討が具体化したときに真っ先に相談される立場を確保することです。
比較検討層が抱える費用と期間の不安
比較検討層の検索は「ISO 取得 費用」「Pマーク 期間」「ISMS 取得 流れ」「認証取得 相談」のように、費用・期間・手順・相談先という判断材料を求める言葉が中心です。取得のメリットは感じているものの、社内を説得できるだけの費用感や工数の見通しが立っていないため、まずは全体像を掴もうと情報を集めています。この段階の検索に、断片的な売り込みではなく整理された情報で応えられるかが分かれ目です。
この層が最も不安に感じるのは、コンサル費用と審査費用がいくらかかるのか、社内の負担がどれくらいかという点です。実際、コンサル費用の相場は月額4万円前後から、支援内容によって年間30万円から40万円程度、審査費用はこれとは別に発生するのが一般的で、取得までの期間も短くて半年、通常は1年前後かかります(2026年7月時点)。費用と期間の見通しを先に示すことが、比較検討層の不安を解く最初の一歩になります。
ISO・Pマーク取得の費用と期間の目安(2026年7月時点)
- コンサル費用の相場は月額4万円前後から、支援内容により年間30万〜40万円程度
- 審査機関に支払う審査費用はコンサル費用とは別に発生する
- 取得までの期間は短くて半年、通常は1年前後を見込む
違い・費用・期間に答える情報提供型の導線
比較用のLPは、規格ごとの費用相場、標準的な取得期間、取得までの流れ、そしてよくある疑問への回答を丁寧に載せる情報提供型が基本です。駆け込み用のようにスピードを煽るのではなく、「この会社は自社の状況を理解して整理してくれる」という信頼を積み上げる構成にします。読み進めるうちに疑問が解けていく設計が、比較検討層を次のアクションへと自然に導きます。
問い合わせのゴールも、いきなりの契約相談ではなく、資料請求や無料の初回相談、費用見積もりといった心理的ハードルの低い入口に設定します。決裁のために社内へ持ち帰る担当者を想定し、比較検討に使える資料を渡せるようにしておくと、その場で決まらなくても関係が途切れずに済みます。比較層には売り込みより先に、判断を助ける情報と気軽な相談窓口を用意することが受注への近道です。
長い検討をつなぎ留めるマイクロコンバージョン
比較相談は検討期間が長いため、初回訪問でいきなり本契約の問い合わせに至ることはほとんどありません。そこで、資料ダウンロードやメルマガ登録、無料相談予約といった中間的なコンバージョン(マイクロCV)を設定し、まだ決めきれない層との接点を残すことが重要になります。こうした中間指標を計測することで、すぐには受注に至らない比較層の広告効果も正しく可視化できます。
接点を確保したあとは、検討が具体化するまで有益な情報を届け続け、いざ取得を決めたときに真っ先に思い出してもらえる関係を築きます。長い検討期間を前提にした追いかけの仕組みがあるかどうかで、比較層からの受注率は大きく変わります。広告運用にどれくらいの費用をかけ、どこまでを外部に任せるべきかの目安は、次の記事で相場とあわせて解説しています。
広告運用そのものにかかる費用や、代理店に依頼した場合の料金相場を知りたい場合は、以下の記事が参考になります。
ISO9001とISO27001とPマークで異なる検索意図の作り分け
ISOコンサルの広告は、扱う規格ごとに検索意図が異なるため、規格別にキャンペーンと訴求を分けるのが正解です。ISO9001は取引条件がきっかけになりやすく、ISO27001やPマークは委託先としての情報セキュリティ要件がきっかけになりやすいため、同じ「認証取得」でも検索する動機と担当部署がまったく違います。ここを一括りにすると、訴求がぼやけて刺さらなくなります。
規格ごとに検索する人の立場も、社内で認証を主導する部署も異なります。品質保証部門が動くのか、情報システム部門が動くのか、総務や管理部門が動くのかによって、響く言葉も不安の中身も変わります。規格の違いを理解した上で広告を作り分けることが、ISOコンサルならではの精度の高い集客につながります。
品質のISO9001は取引先の要求がきっかけ
ISO9001は品質マネジメントシステムの規格で、取引先や元請けから「取引の条件として認証を取ってほしい」と求められて動き出すケースが多いのが特徴です。製造業や建設業では、入札参加や継続取引の要件になっていることも珍しくなく、検索する担当者は品質保証や生産管理の部門に属していることが多くなります。動機が外部要求のため、駆け込み需要と重なりやすい規格でもあります。
そのため、ISO9001の広告では「取引条件を満たすために取得したい」という文脈に応え、対応業種の実績や取得までの標準的な流れを示すのが効果的です。取引先への納期が絡む場合は駆け込み層としての設計を、まだ検討段階なら比較層としての設計を重ね合わせ、同じ規格でも切迫度に応じて訴求を分けると精度が上がります。
情報セキュリティのISO27001とPマークは委託条件がきっかけ
ISO27001(ISMS)とPマークは、いずれも情報の取り扱いに関する認証で、取引先から個人情報や機密情報の委託を受ける条件として求められるケースが中心です。ISO27001は会社が持つあらゆる情報を対象とし国際規格として通用するのに対し、Pマークは個人情報の保護に特化した国内規格で、対象範囲や有効期間、審査の頻度が異なります。検索する担当者は情報システム部門や管理部門に多く、委託契約の獲得や維持が動機になります。
この二つは「どちらを取るべきか」で迷う層が多いのも特徴です。IT企業やサービス業では両方を求められることもあり、自社にとってどちらが適切かを判断できず検索している担当者が少なくありません。ISO27001とPマークは違いを整理して見せるだけで、比較検討層の信頼を大きく得られる領域です。広告文とLPで両者の違いに触れ、自社に合う選択を一緒に考える姿勢を示すと問い合わせにつながります。
規格ごとにキャンペーンと訴求を分ける
規格ごとに検索意図が違う以上、キャンペーンも広告文も規格単位で分けるのが基本です。「ISO9001 取得」「ISO27001 コンサル」「Pマーク 支援」をそれぞれ独立した広告グループに整理し、規格ごとに最適な訴求とLPを当てることで、品質スコアが上がりクリック単価が下がります。まとめて「ISO 取得」で追うより、規格を絞ったほうが検索意図との一致度が高まり成果が出ます。
下の表は、代表的な三つの規格について、取得のきっかけ・主に動く部署・広告で刺さる訴求軸を整理したものです。規格ごとにこれだけ動機が異なるため、同じ訴求を使い回すと反応が鈍くなります。規格別に検索意図を捉えて訴求を作り分けることが、ISOコンサル広告の精度を決めます。
| 規格 | 取得のきっかけ | 主に動く部署 | 刺さる訴求軸 |
|---|---|---|---|
| ISO9001(品質) | 取引・入札の条件 | 品質保証・生産管理 | 対応業種の実績・取得までの流れ |
| ISO27001(情報セキュリティ) | 委託契約・国際取引の要件 | 情報システム・管理 | Pマークとの違い・国際規格の強み |
| Pマーク(個人情報) | 個人情報の委託条件 | 情報システム・総務 | 国内取引での通用度・取得実績 |
件数ではなく受注確度と支援期間の長さで費用対効果を測る
ISOコンサルの広告は、問い合わせ件数ではなく受注確度と支援期間の長さで費用対効果を測るのが正しい考え方です。コンサルの売上は「受注社数 × 支援期間中の総額」で構成され、一度受注すれば取得までの半年から1年、さらに認証維持の更新支援まで含めて長期の取引になります。件数だけを追うと、受注に至らない相談ばかりが積み上がり、広告費に見合わない結果になりかねません。
とくにISOコンサルは、一件の受注が数十万円から百万円単位、しかも複数年にわたる継続支援に発展することが珍しくありません。だからこそ、広告のゴールを「問い合わせ数」から「受注確度と契約の長さを含めた事業価値」に引き上げる必要があります。安い問い合わせを大量に集めるより、受注確度の高い相談を確実に取ることが利益に直結します。
問い合わせ件数だけを追うと不採算になる
問い合わせ件数だけをKPIにすると、単価の安いキーワードで広く集めた結果、冷やかしや情報収集だけの相談が増え、営業対応の工数ばかりが膨らみます。ISOコンサルのように受注までに費用や期間の説明を要する商材では、質の低い問い合わせを大量にさばくコストが、広告費以上に経営を圧迫することもあります。件数の多さは、必ずしも受注の多さを意味しません。
重要なのは、その問い合わせが最終的に受注へ進むかどうかです。駆け込み層からの一件と、情報収集段階の比較層からの一件では、受注確度も受注までの時間もまったく違います。件数を横並びで数えるのではなく、受注につながった問い合わせがどのキーワードから来たかを追うことが、採算改善の出発点になります。質の低いリードを増やす設計は、いくら件数が伸びても利益にはつながりません。
受注確度で見込みを重み付けする
問い合わせを一律に数えるのをやめ、受注確度で重み付けして評価するのがISOコンサル広告の要点です。駆け込み層からの相談は受注率が高く、比較層からの相談は受注率が低いものの数が多い、という前提で、それぞれのキーワードがどれだけ受注に貢献したかを計測します。受注確度の高い駆け込みキーワードには予算を厚く、育成が必要な比較キーワードには中間指標で評価する、という配分ができるようになります。
そのためには、広告の計測を問い合わせで止めず、受注まで紐づけて追う仕組みが欠かせません。どのキーワードや広告からの問い合わせが実際に受注に至ったかを追えると、見かけの件数に惑わされず、本当に利益を生むキーワードに予算を寄せられます。リードの質をどう見極めて改善するかは、次の記事で具体的に解説しています。
問い合わせの数だけでなく質を高める観点は、以下の記事で体系的に整理しています。
支援期間の長さとLTVから許容単価を決める
ISOコンサルの一件の価値は、取得支援だけでなく、認証維持のための更新支援まで含めた長期の取引で評価すべきです。取得までに半年から1年、その後も認証を維持する限り更新のたびに支援が続くため、一社との関係は数年単位に及びます。この生涯価値(LTV)を前提にすれば、初回の顧客獲得単価が多少高くても十分に採算が合うケースが見えてきます。
許容できる顧客獲得単価は、一件あたりの受注額ではなく、支援期間全体で得られる総額から逆算します。初回受注額だけで広告の採算を判断すると、本来は投資すべき受注確度の高い層に予算を張れず、機会を逃します。継続支援まで含めた事業価値で許容単価を設計することが、ISOコンサル広告を長期に安定させる鍵になります。逆に、更新支援まで見据えた関係構築の仕組みがないまま新規獲得だけを追うと、常に高い獲得コストを払い続けることになります。
継続支援を前提にしたLPの作り分けと運用パートナー選び
ISOコンサルの広告は、継続支援を前提に駆け込み用と比較用でLPを作り分け、業界の商流を理解した運用パートナーと組むのが正解です。一つのLPで両方の層を満足させることはできず、また問い合わせの計測が電話や資料請求まで捉えられていなければ、広告の本当の成果は見えません。作り分けと計測、そして運用体制の三点が揃って初めて、受注確度の高い問い合わせが安定します。
ISO業界は受注までの説明が丁寧に必要で、支援期間も長いという特殊な商流を持ちます。この特性を理解しないまま件数だけを追う運用では、いくら問い合わせが増えても受注につながりません。事業の構造に合った設計ができるかどうかが、成果の分かれ目になります。
駆け込み用と比較用でランディングページを分ける
駆け込み用のLPはスピードと実績を、比較用のLPは費用・期間・規格の違いを主役に据え、それぞれの層が知りたい情報を最短で届ける構成にします。一枚の会社紹介ページで両方を兼ねようとすると、駆け込み層には情報が多すぎ、比較層には安心材料が足りない、という中途半端な結果になります。層ごとに専用のLPを用意することが、双方のコンバージョン率を引き上げる基本です。
LPを分ければ、広告文からの流れも一貫します。「最短対応」の広告からはスピード訴求のLPへ、「費用 相場」の広告からは情報提供型のLPへ、と検索意図と着地先を揃えることで、離脱を減らし問い合わせ率を高められます。広告とLPを一体で設計する発想が、ISOコンサルの受注を安定させます。
電話と資料請求まで含めて計測する
ISOコンサルの問い合わせは、フォーム送信だけでなく電話で入ってくる比率が高いのが特徴です。費用や期間、自社が対象になるかといった不明点をその場で確認したい担当者が多く、電話からの相談が実際の受注につながるケースが少なくありません。フォームだけを計測して電話を取りこぼすと、広告の成果を大きく過小評価してしまいます。
資料請求やメール相談も含め、あらゆる問い合わせ経路を計測対象にすることで、どのキーワードや広告が受注に貢献したかを正確に把握できます。電話・フォーム・資料請求のすべてを計測できていないと、正しい予算配分の判断ができません。計測の網羅性は、受注確度で予算を最適化するための前提条件になります。
ISO業界の商流を理解した代理店を選ぶ
ISOコンサルの広告運用を外部に任せるなら、件数を追うだけの代理店ではなく、受注確度と支援期間の長さを前提に設計できる運用パートナーを選ぶべきです。駆け込みと比較を分ける発想、規格ごとの検索意図の違い、電話まで含めた計測、そしてLTVから許容単価を決める考え方を理解している代理店かどうかが、成果を大きく左右します。表面的なクリック数の報告だけでなく、受注に貢献したかを一緒に見てくれる相手が理想です。
代理店選びでは、BtoBや専門サービスの広告運用実績があるか、計測設計まで踏み込んで提案してくれるか、そして少額でも受注確度を重視した運用ができるかを確認します。ISO業界の長い支援期間と丁寧な受注プロセスを理解した代理店と組むことが、広告を受注につなげる最短ルートです。代理店の選び方の具体的な基準は、次の記事で詳しく整理しています。
自社に合った広告運用の代理店をどう見極めるかは、以下の記事で判断基準を解説しています。
まとめはISOコンサルの広告を駆け込みと比較で分ける設計
ISOコンサルのリスティング広告は、審査日程が決まった駆け込み相談と、初めて検討する比較相談を分けて設計することが成果の土台になります。両者は検討の時間軸も受注確度もまったく違うため、同じ広告・同じLPで追うと双方の質が落ちます。規格ごとの検索意図差を訴求に反映し、問い合わせ件数ではなく受注確度と支援期間の長さで費用対効果を測ることが、限られた予算で受注を最大化する鍵です。継続支援まで見据えた設計こそが、ISOコンサル広告を長期に安定させます。
- 駆け込み相談はスピードと実績、比較相談は費用・期間・規格の違いで訴求を分け、LPも別々に用意する
- ISO9001は取引条件、ISO27001とPマークは委託条件がきっかけになりやすく、規格ごとにキャンペーンを分ける
- 問い合わせ件数ではなく受注確度で重み付けし、電話・資料請求まで計測してLTVから許容単価を決める
まずは無料で広告アカウント診断を
ここまで読んで、自社のISOコンサル広告が駆け込みと比較を分けられているか、規格ごとに訴求を作り分けられているか、電話まで含めて計測できているかが気になった方も多いはずです。現状の広告アカウントに、受注確度の高い問い合わせを取りこぼしている箇所がないか、一度点検してみる価値があります。
株式会社ハーマンドットは、BtoBや専門サービスの広告運用を得意とし、受注確度と支援期間の長さを前提にした設計で成果を出してきました。件数を追うだけでなく、どのキーワードが受注に貢献したかまで見据えて運用するため、ISOコンサルのように検討期間が長く受注単価の高い商材と相性が良いのが特徴です。まずは現状のアカウントを診断し、改善余地を具体的にお伝えします。
初回相談は完全無料・所要時間30分・オンライン対応可能です。



