Pinterest Visual Search Adsの実務ガイド|画像検索の面で比較前の需要をどう拾うか

Pinterestが、検索結果とピンの詳細画面に表示される新しい広告枠「Visual Search Ads」を発表しました。2026年9月17日にPinterest Newsroomで公表された内容によれば、この広告枠は対象となる広告主向けにベータとして順次提供され、あわせてPerformance+にPriority Productsとセルフサーブ型のA/Bテストが追加されます。ユーザーが画像を手がかりに探し、見比べ、選ぶという一連の行動のど真ん中に、広告主が入札で入り込めるようになるということです。
ただし、新しい広告枠が出たからといって、すべての広告主が同じように成果を出せるわけではありません。Pinterestの検索は、商品名や型番を打ち込む検索エンジンの検索とは性質が違い、ユーザーがまだ「何を買うか」を決めていない段階で使われることが多い面です。この段階の需要を拾うには、キーワードの入札だけでなく、画像そのものが検索意図への答えになっているかという、クリエイティブ側の設計が成果を左右します。
この記事では、Pinterest広告の総論や運用代行の選び方ではなく、Visual Search Adsという検索面の広告枠を、比較前の需要をどう拾う道具として使うかという運用判断に絞って整理します。本稿は2026年9月24日時点の公開情報にもとづいており、日本での提供時期や対象条件のように公式に明記されていない事項は「未確認」として区別して書きます。
この記事の要点
- Visual Search AdsはPinterestの検索結果とピン詳細画面の上位に出る新しい広告枠で、2026年9月17日に発表された
- 下位ファネルの目的に対応し、Performance+と併用できる。提供は全広告市場の対象広告主向けベータで「今後数週間」とされている
- 日本のアカウントでいつ・どの条件で使えるかは、2026年9月24日時点で公式に確認できていない
- 成果を分けるのは入札額より、画像が検索意図への答えになっているかと、Priority Productsで出す商品を絞れているか
- ベータ開始前に、計測の土台とA/Bテストで比べる対象を決めておくことが最も手戻りの少ない準備になる
Visual Search Adsは画像検索の面に入札できる新しい広告枠である
Visual Search Adsは、Pinterestの検索結果とピンの詳細画面という「探している最中の面」に、広告主が入札で上位表示を取りにいける広告枠です。これまでもPinterest広告は検索結果に表示されることがありましたが、今回は検索とビジュアル検索の文脈に特化した枠として切り出され、目立つ位置と専用の見せ方が用意された点が大きな違いです。
Visual Search Adsとは何を指す言葉か
Pinterest Visual Search Adsとは、Pinterestの検索結果の上部とピン詳細画面(Pin closeup)の画像上部に表示され、キーワードの関連性とPinterestによる画像・商品・意図の理解を組み合わせて配信される、パフォーマンス型の広告枠です。公式発表では、ユーザーが検索し、比較し、意思決定に近づく瞬間に広告主をつなぐものと説明されています。広告主は上位の応答枠に入札でき、クリックしたユーザーを広告主のサイトへ直接送ることができる設計です。
対応する目的は下位ファネル、つまりサイト訪問や購入といった成果寄りの目的とされており、PinterestのAI自動化スイートであるPerformance+とも併用できます。認知目的で広く配信する枠ではなく、すでに探している人の目の前に出る枠だと理解しておくと、後の設計判断がぶれません。
公式発表で確定していることと未確認のこと
発表直後の新しい広告枠は、確定した仕様と推測が混ざって語られがちです。以下は2026年9月24日時点で、Pinterest Newsroomの公式発表から確認できた事項と、確認できなかった事項を分けて整理したものです。未確認の項目は、自社アカウントの管理画面か、Pinterestの担当窓口で個別に確認する必要があります。
| 項目 | 2026年9月24日時点の状況 | 確度 |
|---|---|---|
| 表示位置 | 検索結果の上部、ピン詳細画面の画像上部 | 公式発表で確認 |
| 対応する目的 | 下位ファネルの目的。Performance+と併用可能 | 公式発表で確認 |
| 提供形態 | 対象広告主向けのベータ。全広告市場で今後数週間のうちに提供 | 公式発表で確認 |
| 日本での開始時期 | 具体的な日付の記載なし | 未確認 |
| 対象となる広告主の条件 | 「対象となる広告主」とのみ記載 | 未確認 |
| 配置別のレポート項目 | 公式発表に記載なし | 未確認 |
ここで注意したいのは、公式発表が「すべてのPinterest広告市場」と書いている点です。日本はPinterest広告の配信対象市場に含まれているため、原則として対象になると読めますが、ベータは対象広告主が限定されるのが通例です。自社アカウントで枠が選べる状態になっているかを確認するまでは、計画上は「未確認」として扱うのが安全です。
比較前の需要は文字の検索より画像の探索に先に現れる
比較前の需要は、商品名での検索よりも先に、画像を手がかりにした探索として現れます。「ベージュ系のリビング」「秋のネイル」「狭いベランダの収納」のように、ユーザーはまだ買う商品を決めていない段階でPinterestを開き、気になる画像を起点に似たものを辿っていきます。Visual Search Adsは、この辿る動線の途中に広告を差し込む枠です。
画像がクエリとして働くということ
Pinterestの公式発表によると、Pinterestでは月間800億回を超える検索が行われ、その大半がビジュアル検索で、半数以上が商業的な性質を持つとされています(2026年9月17日発表時点)。ここでいうビジュアル検索とは、文字を入力する検索だけでなく、ピンの詳細画面で似た画像を探したり、画像の一部を指定して関連するものを見たりする行動を含みます。
検索エンジンのリスティング広告では、ユーザーが入力した文字列が意図の手がかりになります。一方でPinterestでは、ユーザーが見ている画像そのものが意図の手がかりになります。ピン詳細画面に広告が出るということは、ユーザーが特定の画像を拡大して眺めている瞬間に、その画像と近い文脈の広告が並ぶということです。キーワードで拾う検索広告というより、画像の文脈で拾う検索広告と考えるほうが実態に近いでしょう。
比較前のユーザーが探しているもの
比較前のユーザーが探しているのは、商品ではなく「完成形のイメージ」です。部屋の雰囲気、コーディネートの組み合わせ、料理の盛り付けのように、手に入れたい状態を先に探し、その後で状態を実現する商品を探し始めます。この段階で自社の商品がイメージの一部として目に入ると、比較段階に入ったときの候補に最初から含まれます。
逆に言えば、この段階で商品単体の白背景画像だけを出しても、ユーザーの探している完成形には重なりにくくなります。比較前の需要を拾う広告は、商品を見せる前に、ユーザーが探している状態を見せる必要があるという点が、指名検索を刈り取る検索広告との最大の違いです。
Google検索広告との役割分担
Pinterest検索広告としてのVisual Search Adsは、Googleのリスティング広告を置き換えるものではなく、その手前を受け持つものと考えるのが妥当です。Googleの検索広告が得意なのは、商品名やカテゴリ名、「比較」「口コミ」といった言葉で、すでに候補を絞り始めたユーザーの刈り取りです。一方でPinterestの検索面は、候補がまだ頭の中に形成されていない段階で、自社商品を候補の一つに入れてもらうための接点になります。
この役割分担を前提にすると、評価の仕方も変わります。Pinterestで接触したユーザーが、数日後に商品名で検索し直してGoogle経由で購入することは珍しくありません。Pinterest単体のラストクリック成果だけで判断すると、比較前の需要を作った貢献を取りこぼします。指名検索数の推移や、Pinterest接触後の再訪をあわせて見ることで、はじめて枠の価値を正しく評価できます。
検索結果に画像を大きく出して回遊を生む考え方は、Microsoft広告の大型画像面とも共通点があります。検索面での画像訴求の設計については、以下の記事も参考になります。
向いている広告主と向いていない広告主の分かれ目
Visual Search Adsが向いているのは、商品の選ばれ方が見た目に強く左右され、かつ購入前に見比べる期間がある商材です。反対に、スペックや価格だけで選ばれる商材や、見た目で差がつきにくい商材では、比較前の需要を拾っても購入に結びつきにくくなります。広告枠の新しさではなく、自社商材の選ばれ方から判断するのが正解です。
判断の目安を一覧で整理する
支援の現場では、Pinterestで成果が出やすい広告主は「ユーザーが画像を保存して見返す理由がある商材」を扱っているケースが多いと感じます。以下は、Visual Search Adsの検討優先度を判断するための目安です。いずれも2026年9月時点の公開情報と一般的な運用知見から整理したもので、最終的には自社のテスト結果で判断してください。
| 観点 | 検討優先度が高い | 検討優先度が低い |
|---|---|---|
| 選ばれ方 | 色・形・雰囲気で選ばれる(インテリア、アパレル、コスメ、食品ギフト) | スペック・価格で選ばれる(消耗品、型番指名の家電) |
| 検討期間 | 数日から数週間かけて見比べる | その場で即決される |
| 商品点数 | 見た目の異なるSKUが複数ある | 単品で見た目の差がない |
| 素材の手持ち | 使用シーンの写真や動画がある | 白背景の商品写真しかない |
| 計測の状態 | サイト側のCV計測とカタログが整っている | Pinterestタグが未設置、または重複計測が未解決 |
表の最下段は見落とされがちですが、実務上は最も重要です。Visual Search Adsは下位ファネルの目的に対応する枠である以上、サイト側でコンバージョンを正しく受け取れていなければ、自動入札が学習する材料そのものが不足します。素材がそろっていても計測が壊れていれば、検証の結果が出る前に予算だけが消化される状態になりかねません。
BtoBや無形商材で使うときの考え方
BtoBや無形商材でも、使いどころがまったくないわけではありません。たとえば住宅リフォーム、結婚式場、旅行のように、成果物の完成イメージを画像で見せられるサービスであれば、比較前の探索段階に入り込む余地があります。ただしこの場合も、広告の遷移先が資料請求や来場予約のように画像の文脈と自然につながっていることが前提です。
EC全体の広告設計の中で、Pinterestにどの役割を持たせるかを先に決めておくと、予算配分の議論が具体的になります。EC広告の媒体配分と代理店選びの全体像は、以下の記事で整理しています。
画像検索の面で選ばれるクリエイティブと商品の出し方
画像検索の面で選ばれるのは、ユーザーが見ている画像の「続き」になっている広告です。ピン詳細画面で北欧風のダイニングを眺めている人に、同じ文脈の中で使われている自社の照明が見えれば、それは広告というより探索の次の一歩になります。入札額を上げる前に、画像が検索意図に対する答えになっているかを点検することが先決です。
画像が検索意図への答えになっているか
点検の軸は三つあります。ひとつ目は、画像の中で商品が使われている状態が見えるかどうかです。ふたつ目は、ユーザーが検索しそうな言葉と、画像の雰囲気やテイストが一致しているかどうかです。三つ目は、画像単体で「何の商品で、どこで買えるか」が伝わるかどうかです。Pinterestの配信は画像そのものの理解にもとづいて行われるため、ピンのタイトルや説明文だけを整えても、画像がずれていれば関連性は上がりません。
実務では、白背景の商品画像と使用シーンの画像を同じ商品で両方用意し、検索面ではシーン画像を主に据えるのが基本線になります。シーン画像の中で商品が小さすぎると、ユーザーは雰囲気だけ保存して商品に気づかないため、構図の中で商品が主役に見える比率を制作指示の段階で決めておくと、手戻りが減ります。
ピンのタイトルと説明文が担う役割
画像が主役であっても、ピンのタイトルと説明文が不要になるわけではありません。公式発表でも、Visual Search Adsはキーワードの関連性と画像の理解を組み合わせて配信されると説明されています。つまり文字情報は、画像の文脈を補強し、どの検索語の文脈で表示されるべきかを伝える役割を担います。
実務上は、商品名だけを並べるのではなく、ユーザーが比較前に使いそうな言葉、たとえば「ナチュラル」「一人暮らし」「プチプラ」のようなテイストや状況を表す語を自然な文章で含めるのが有効です。商品の型番やブランド名は比較段階以降の言葉なので、説明文の後半に置く程度で十分です。画像と文字が同じ文脈を指していれば、検索面での関連性は安定します。
Priority Productsで出す商品を絞る
Priority Productsは、季節の新作投入、セール、特定カテゴリの強化といった重要な局面で、Performance+の配信の中で優先したい商品を広告主が指定できる機能です。公式発表では、広告主が優先したい商品をよりコントロールできるようにするものと説明されています。自動化に任せるほど配信は成果の出やすい商品に偏りやすいため、事業側の意図を差し込む手段として位置づけられます。
検索面との組み合わせで意識したいのは、どの商品を優先するかを「売りたい商品」ではなく「画像で比較されやすい商品」から選ぶことです。見た目で選ばれる商品を優先指定し、スペックで選ばれる商品は通常配信に任せるという切り分けにすると、検索面に出る商品と検索意図の一致度を保ちやすくなります。
商品単位で優先度を指定する以上、Priority Productsを活かす前提として、商品カタログが正しく連携され、画像や在庫情報が最新になっていることが重要になると考えられます。商品グループの作り方やフィードの整え方は、以下の記事で手順を解説しています。
Performance+とA/Bテストで効果を切り分ける設計
Visual Search Adsの効果は、A/Bテストで比較対象を残した状態で測るのが原則です。新しい枠が加わると、既存キャンペーンの成果も同時に動くため、全体の数字だけを見ても「新しい枠が効いたのか、配信が移っただけなのか」を区別できません。今回の発表でセルフサーブ型のA/Bテストが加わったことは、この切り分けを自社で行えるようになったという意味で重要です。
Performance+と組み合わせるときの注意
Visual Search AdsはPerformance+と併用できますが、自動化が強いほど、どの配置で何が起きたかは見えにくくなります。公式発表の時点では、配置別のレポート項目がどこまで用意されるかは明記されていません。つまり、検索面での成果を個別に読める保証はまだないということです。配置別の数字が見えない前提で、比較の設計側で補う必要があります。
また、Performance+は学習期間中に設定を頻繁に変えると成果が安定しません。Visual Search Adsをベータで追加する際も、既存のPerformance+キャンペーンに枠を足して同時に予算や素材も変えるといった複数変更は避け、変えるのは一度にひとつに絞るほうが原因を追えます。
効果測定で起こりやすい取り違え
- 新しい枠の追加と予算増額を同時に行い、どちらが効いたか分からなくなる
- 既存キャンペーンからの配信移動を、新規需要の獲得と誤読する
- 比較前の探索で接触したユーザーの購入を、ラストクリックの媒体だけに計上する
- テスト期間が短く、検討期間の長い商材で成果が出る前に判定する
A/Bテストで何を比べるか
公式発表によると、セルフサーブ型のA/Bテストは、クリエイティブ、ターゲティング、Performance+の中での戦略をテストしやすくするものです。Visual Search Adsの検証で最初に比べるべきは、枠そのものの有無よりも、検索面に出す画像の種類です。シーン画像と商品単体画像のどちらが検索面で成果につながるかは、商材によって結果が分かれるためです。
テスト期間は、自社商材の平均的な検討期間より短くしないことが大切です。比較前のユーザーは、広告を見た当日に購入するとは限りません。数日から数週間をかけて見比べる商材であれば、その期間を含めて判定しなければ、本来は効いている施策を早々に止めることになります。判定指標は、クリック率のような途中指標ではなく、サイト側で計測した購入や資料請求に置くのが原則です。
そのうえで、途中指標にも役割はあります。保存数やピン詳細画面でのクリック率は、画像が検索意図に合っているかを早く知るための先行指標になります。最終成果で勝敗を決め、先行指標で次に作る画像の方向を決めるという二段構えにしておくと、テスト期間中も改善の手を止めずに済みます。
Performance+の学習期間中にやってはいけない変更や、予算・素材更新の進め方については、以下の記事で詳しく整理しています。
ベータ開始までに社内で準備しておくこと
ベータ開始までに準備すべきは、提供状況に左右されない土台づくりです。日本での開始時期と対象条件が確定していない以上、枠の操作方法を先に学んでも空振りになる可能性があります。一方で、計測、カタログ、素材、比較設計の四つは、どの時点で枠が開放されても無駄になりません。
提供状況に関係なく進められる準備
最優先は計測の点検です。Pinterestタグとサーバー送信のイベントが重複なく届いているか、購入や資料請求といった成果地点が正しく設定されているかを確認します。次に、カタログの商品情報と画像が最新になっているかを見直し、Priority Productsで優先したい候補商品をあらかじめ決めておきます。
ベータ開始前に片付けておきたい準備
- Pinterestタグとサーバー送信イベントの重複・欠損の点検
- カタログの画像と価格・在庫情報の最新化
- Priority Productsで優先指定する候補商品の選定
- 検索面向けの使用シーン画像を、主力商品で最低2パターン用意
- 自社アカウントで枠が利用可能かを、Pinterestの担当窓口に確認
素材については、主力商品ごとに使用シーン画像を複数パターン用意しておくと、A/Bテストの比較対象がすぐに組めます。検索面は画像の文脈で配信が決まるため、同じ商品でもテイストの異なるシーンを用意しておくと、どの検索文脈に強いかを早く見極められます。
判断を待ってよいこと
待ってよいのは、予算の大幅な再配分と、運用体制の組み替えです。ベータ期間中は、対象条件や表示頻度、レポートの粒度が変わる可能性があります。検証前にほかの媒体の予算を大きく削ってPinterestへ寄せる判断は、A/Bテストの結果が出てからでも遅くありません。まずは既存予算の一部で比較設計を回し、成果の出方を確認してから配分を決めるのが現実的です。
自社の計測状態やカタログの整備状況を第三者の目で点検したい場合は、ハーマンドットの無料アカウント診断もご活用ください。ベータ開始前の準備項目を、実データにもとづいて優先順位づけします。
代理店に任せる場合に確認すべき論点
代理店に任せる場合は、新しい枠を「使えるか」ではなく「どう検証するか」を確認するのが正解です。ベータの広告枠は、どの代理店でも条件を満たせば設定自体はできます。差がつくのは、比較前の需要を拾う枠の成果を、既存の配信と切り分けて説明できるかどうかです。
提案を受けるときに聞くべきこと
確認したいのは、A/Bテストの設計を誰がどう組むのか、テスト期間を商材の検討期間に合わせて設定しているか、配置別の数字が見えない場合にどう補うのか、という三点です。加えて、検索面向けの画像を制作できる体制があるか、カタログやPriority Productsの設定まで一貫して担当できるかも重要です。枠の設定だけを請け負い、画像はクライアント任せという体制では、検索面の成果を左右する部分が抜け落ちます。
費用面では、運用手数料の中に画像制作やテスト設計が含まれるのか、別途費用になるのかを事前に確認してください。ベータ期間の検証は通常運用より工数がかかるため、見積もりの範囲が曖昧なまま始めると、途中で追加費用の話が出やすくなります。自社で判断しきれない場合は、無料相談で現状の体制と費用の妥当性を確認することもできます。
社内運用で詰まりやすいところ
内製で進める場合に詰まりやすいのは、画像制作と運用の分断です。広告の管理画面を触る担当者と、商品写真を撮影・編集する担当者が別部署にいると、検索面で成果の出る画像の傾向が分かっても、次の素材に反映されるまでに時間がかかります。テスト結果を素材の制作指示に戻す流れを、最初から業務フローに組み込んでおくことが、内製運用を回し続ける鍵になります。
もうひとつの詰まりどころは、ベータの仕様変更への追従です。ベータ期間中は、対象条件や管理画面の表示が予告なく変わることがあります。担当者が一人しかいないと、変更に気づかないまま古い前提で運用を続けてしまいがちです。Pinterestの公式発表やヘルプの更新を定期的に確認する担当を決めておくだけでも、見落としは大きく減ります。
運用代行の手数料の内訳や、費用相場の考え方を押さえたうえで比較したい場合は、以下の記事をご覧ください。
まとめ:Visual Search Adsは画像の文脈で比較前の需要を拾う枠
Pinterest Visual Search Adsは、検索結果とピン詳細画面という「探している最中の面」に入札で入り込める新しい広告枠です。成果を分けるのは枠の新しさではなく、画像が検索意図への答えになっているかと、効果を既存配信と切り分けて測れる設計があるかどうかです。日本での提供時期が未確認の今は、土台づくりに時間を使うのが最も手戻りの少ない進め方になります。
- Visual Search Adsは2026年9月17日に発表された検索面の広告枠で、下位ファネルの目的に対応しPerformance+と併用できる
- 比較前のユーザーは商品ではなく完成形のイメージを探しているため、使用シーン画像とPriority Productsによる商品の絞り込みが成果を左右する
- 日本での開始時期は未確認のため、計測・カタログ・素材・A/Bテストの比較設計を先に整え、検証結果が出てから予算配分を決める
まずは無料で広告アカウント診断を
ハーマンドットでは、Pinterestを含む各媒体のアカウント構造と計測設計を第三者の目で点検する無料診断を実施しています。Visual Search Adsのような新しい広告枠が提供される前のこの時期は、計測の重複や欠損、カタログの不備、素材の不足を洗い出しておく好機です。
診断では、Pinterestタグとサーバー送信イベントの状態、カタログと商品画像の整備状況、既存のPerformance+キャンペーンの配信状況までを確認し、ベータ開始時にすぐ検証へ入れる状態かどうかを具体的にお伝えします。すでに運用中のアカウントがあれば、診断結果はそのままテスト設計の下地として使えます。
初回相談は完全無料・所要時間30分・オンライン対応可能です。




