Merchant Center Creative Content運用ガイド|商品動画の管理手順

Merchant CenterのCreative Contentは、商品動画をはじめとするクリエイティブ資産を、商品データとは別の場所で一覧・確認・配信管理するためのセクションです。管理画面を日本語で表示している場合、左側のナビゲーションでは「広告の内容」という名称で表示され、その中に「動画アセット」ページとProduct Studioが並んでいます。商品フィードの属性を整える作業とは異なり、ここで問われるのは「どの動画を、どの商品に、どの面で使い続けるか」という資産管理の設計です。
実務の現場では、ECの担当者がサイトに動画を載せ、SNS担当者がYouTubeやInstagramに投稿し、広告運用者がGoogle広告に別途アップロードするという形で、同じ商品の動画が部署ごとにばらばらに管理されているケースが目立ちます。その結果、古いパッケージの動画が広告に残り続けたり、YouTube動画が誤った商品にひも付いたまま放置されたりといった事故が起こります。上位の解説記事の多くは新機能の紹介や画面の説明にとどまり、更新と再利用の運用フローまで踏み込んだものはほとんどありません。
本記事では、Google Merchant Center ヘルプの「動画アセット」「動画リンク [video_link]」「Product Studio」関連ページを一次情報として、商品動画の供給経路、保管ルール、更新と商品マッピングの確認手順、Google広告での再利用までを、運用フローとして整理します。仕様や数値はいずれも2026年10月時点で公式ヘルプから確認できた内容です。
この記事の要点
- 画面の位置:Creative Contentは日本語UIでは「広告の内容」で、その中の「動画アセット」ページで動画を一元管理する
- 保管の前提:動画アセットページは動画のコピーを保存せず元のソースから取得するため、原本の保管場所は自社で持つ必要がある
- 供給経路:ウェブサイト、SNS(YouTube・Instagram・TikTok)、Product Studio、video_link属性の4経路を使い分ける
- video_linkの要件:1商品10本まで、6〜240秒、500MB以下、720p以上、9:16・16:9・1:1のいずれか
- 再利用:Google広告とリンクしていれば、表示中の動画はアセットライブラリと共有され広告作成時に選べる
Merchant Center Creative Contentとは何か
Merchant Center Creative Contentとは、商品動画や生成画像などのクリエイティブ資産を集約し、Googleの広告面とオーガニック検索面へ配信するための管理セクションです。英語UIでは「Creative content」、日本語UIでは「広告の内容」と表示され、配下に「動画アセット」ページとProduct Studioが配置されています。業界メディアSearch Engine Roundtableは、このセクションの登場を2025年11月に報じています。
「広告の内容」と「動画アセット」ページの位置付け
Google公式のMerchant Center ヘルプ「Merchant Center の動画アセットについて」によると、動画アセットページは、Googleの広告とオーガニック検索結果のサーフェス全体で動画コンテンツを表示、管理、配信できるように設計されています。アクセスするには、Merchant Centerアカウントの左側ナビゲーションで「広告の内容」に移動し、「動画アセット」をクリックします。
ここで押さえておきたいのは、動画アセットページが「保管庫」ではなく「集約ビュー」である点です。ヘルプには、すべての動画が1か所に集約して表示され、コピーを保存することなく元のソースから直接取得されると明記されています。つまり、ウェブサイトから動画を消したり、YouTubeで非公開にしたりすると、Merchant Center側だけで動画を残しておくことはできないと考えるべきです。原本の保管と版管理は、自社側の仕組みで担う必要があります。
動画が集まる経路と表示される場所
動画アセットページに表示される動画は、ソーシャルチャンネル、ウェブサイト、Product Studioの3つのソースから自動的にキュレートされます。ソーシャルチャンネルは、Merchant Centerに追加したプロフィールか、Googleが検出したプロフィールが対象です。ウェブサイトは、Merchant Centerアカウントに接続済みのサイトが対象になります。
表示先として公式に挙げられているのは、商品リスティングのオーガニック検索結果、Google検索のメーカープロフィール、そしてGoogle広告アカウントとリンクしている場合のアセットライブラリです。ヘルプには、最も関連性の高い最新のコンテンツが優先されるため、ソースのすべての動画が表示されるとは限らないという注記もあります。一覧に出ていない動画は配信にも使われない前提で、定期的に表示状況を確かめることが大切です。
| ソース | 取得のされ方 | 商品とのひも付け | 運用者の作業 |
|---|---|---|---|
| ウェブサイト | 接続済みサイトから自動取得 | 商品情報に自動マッピング | 原則不要(サイト側の掲載維持) |
| YouTube | チャンネルから取得 | AIが商品を提案 | 提案の承認・変更・拒否 |
| Instagram・TikTok | 追加済みまたは検出されたプロフィールから取得 | フィルタで「商品を含む・含まない」を確認 | 表示状況の確認 |
| Product Studio | 商品データからAIが生成 | 生成元の商品にひも付く | 品質確認のうえ保存または破棄 |
商品動画の供給経路を使い分ける
商品動画の供給経路は、確実性を重視するならvideo_link属性、手間を抑えるならウェブサイトとSNSの自動取得、素材がない商品にはProduct Studioという使い分けが基本です。どれか1つに絞るのではなく、商品の売上規模と動画素材の有無に応じて組み合わせると、更新の負荷と網羅性のバランスが取れます。
目安としては、売上上位の商品はvideo_linkで確実にひも付け、中位以下の商品はサイトとSNSの自動取得に任せ、動画素材が1本もない商品だけProduct Studioで補う形が運用しやすい構成です。すべての商品に同じ手間をかけないことが、更新を止めずに続けるための前提になります。
video_link属性で商品に動画を直接ひも付ける
最も意図どおりに商品と動画を結び付けられるのが、商品データのvideo_link属性です。Google公式のMerchant Center ヘルプ「動画リンク [video_link]」では、URLは「http://」または「https://」で始まるASCII文字のみで、最大2,000文字、1商品あたり最大10本までカンマ区切りで登録できると定められています。YouTube以外のURLを使う場合は、動画プレーヤーのあるページではなく、動画ファイルそのもののURLを指定する必要があります。
動画の要件は、長さ6〜240秒、ファイルサイズ500MB以下、アスペクト比9:16・16:9・1:1のいずれか、解像度720p以上です。また、Googlebotがログインや特別な権限なしでアクセスできることも条件になっています。社内の限定公開ストレージや、認証付きのCDNに置いた動画は読み込まれないため、公開用の配信先を別に用意しておく必要があります。
| 項目 | 公式の要件 | 運用上の注意点 |
|---|---|---|
| URL形式 | http/httpsで始まるASCII文字、最大2,000文字 | カンマなどの特殊文字はエンコードする |
| 登録本数 | 1商品あたり最大10本 | カンマ区切りで並べる |
| ファイル形式 | MPG、MP4、WMV、AVI、MOV、FLV、MPEG-1、MPEGPS | 迷ったらMP4に統一する |
| 長さ・容量 | 6〜240秒、500MB以下 | 書き出し時に尺と容量を確認する |
| 画質・比率 | 720p以上、9:16・16:9・1:1 | 上下の黒帯は避ける |
| 公開性 | Googlebotがログインなしでアクセス可能 | 限定公開や認証付きURLは不可 |
ウェブサイトとSNSからの自動取得
ウェブサイトの動画は、商品情報に自動的にマッピングされ、特別な対応は不要とされています。商品ページに動画を埋め込んでいるECサイトであれば、Merchant Centerにサイトを接続しておくだけで、動画アセットページに集約される可能性があります。ただし自動取得である以上、どの動画が拾われるかを運用者が完全にコントロールすることはできません。
SNSについては、フィルタのソースにYouTube、Instagram、TikTokが用意されています。SNS担当者が日々投稿する動画がそのまま商品動画の候補になるため、制作の手間をかけずに本数を増やせる点が利点です。その反面、キャンペーン終了後の告知動画や、仕様変更前の商品を映した動画も候補に含まれるため、後述する棚卸しの対象に必ず入れておきます。
Product Studioで静止画から動画を作る
動画素材がない商品には、Product Studioの動画生成が選択肢になります。Merchant Center ヘルプ「Merchant Center 向けの Product Studio で動画を生成する」によると、商品画像とアニメーションを組み合わせて動画を作れる機能で、2026年10月時点では日本を含む6か国(オーストラリア、カナダ、インド、日本、英国、米国)に拠点を置く販売者が対象です。横向き、縦向き、正方形のテーマから選び、テキストや色、フォント、音楽を設定してプレビューを生成します。
生成できる動画は720p(1280×720)の高解像度版と、共有向けの240p(426×240)の低解像度版です。動画で使う画像の合計サイズは32MB以下にする必要があります。なお、この機能は試験運用版であり、不正確または不適切なコンテンツが生成される場合があると公式に注記されています。保存前の目視確認は省略できません。
供給経路を決める前の注意点
- 原本の保管:動画アセットページはコピーを保存しないため、元ソースから消すと一覧からも外れる
- 公開範囲:video_linkの動画はログイン不要で取得できる場所に置く
- 自動取得の限界:最新で関連性の高い動画が優先され、すべての動画が表示されるとは限らない
- AI生成の品質:Product Studioの動画生成は試験運用版のため保存前に必ず確認する
属性不足を後から補う方法として、video_linkを補助フィードで追加する設計も有効です。補助フィードの組み方については、以下の記事で詳しく解説しています。
クリエイティブ資産の保管ルールを先に決める
商品動画の運用で最初に決めるべきなのは、原本の保管場所と、商品IDと動画を結ぶ台帳の2点です。動画アセットページは元のソースを参照するだけなので、ここを決めずに運用を始めると、どの動画がどの商品に使われているのかを誰も説明できない状態になります。
原本の置き場所と命名規則
原本は、編集前の素材、書き出し済みの公開用ファイル、公開URLの3層で管理すると混乱が起きにくくなります。編集前の素材は社内のストレージに置き、公開用ファイルはvideo_linkの要件を満たす形式で書き出し、公開URLはGooglebotがアクセスできる配信先に置きます。この3層が分かれていないと、差し替えのたびに「どれが最新か」を探す作業が発生します。
ファイル名には、商品IDまたは商品グループ名、アスペクト比、尺、版数を含めるのがおすすめです。たとえば「商品ID_縦_30s_v2」のような規則にしておけば、ファイル名だけで用途と新旧を判断できます。版数を上書きせず新しいファイル名で保存することは、後述する再クロールの仕組みとも相性がよく、差し替え時の事故を防ぎます。
商品IDと動画を結ぶ台帳を作る
台帳は、スプレッドシート1枚で十分です。重要なのは、Merchant Centerの画面だけを見て判断しないことです。動画アセットページでは動画ごとに商品情報を確認できますが、商品側からどの動画が付いているかを一覧で確かめる機能は、ヘルプ上「今後、商品ページで確認できるようになる予定」とされている段階です。そのため、2026年10月時点では商品起点の一覧を自社で持っておく必要があります。
台帳には、供給経路と掲載先、権利の期限も記録しておきます。特にインフルエンサーやモデルを起用した動画は、契約上の使用期間が切れた時点でサイトやSNSから外すだけでなく、Google広告のアセットからも外す必要があります。期限を台帳に持たせておけば、月次の棚卸しで漏れなく拾えます。
台帳の管理者は1人に決めておくことも重要です。制作、SNS、広告の各担当が自由に書き換えられる状態では、記録と実態がすぐにずれていきます。台帳の更新者を1人に絞り、他部署は依頼を出す形にすると、どの動画が最新版なのかを常に1か所で確認できるようになります。
| 台帳の項目 | 記入例 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 商品ID・商品名 | Merchant Centerの商品ID | 動画と商品の突き合わせ |
| 動画ファイル名・版数 | 商品ID_縦_30s_v2 | 新旧の判別と差し替え |
| 供給経路 | video_link/サイト/YouTube/Product Studio | 修正すべき場所の特定 |
| 公開URL | 動画ファイルまたはYouTubeのURL | リンク切れの点検 |
| 使用期限 | 出演・素材の契約期限 | 期限切れ動画の撤去 |
| 掲載先 | 無料リスティング/広告/メーカープロフィール | 撤去時の影響範囲の確認 |
台帳の整備や動画の棚卸しを社内だけで回すのが難しい場合は、広告運用の無料相談で現状のアカウントを一緒に確認することもできます。
更新と商品マッピングの確認フロー
商品動画の更新は、新しいURLで差し替え、マッピングを確認し、月次で棚卸しするという3段階で回すのが確実です。動画は一度登録すると放置されがちですが、商品の仕様変更やパッケージ刷新、価格改定のたびに内容と実物がずれていくため、更新の仕組みを先に決めておく必要があります。
動画を差し替えるときの手順
video_linkで登録した動画を差し替える場合、公式ヘルプのベストプラクティスでは、動画を更新したときは新しいURLを登録することが推奨されており、再クロールには最大3日かかるとされています。同じURLのままファイルだけを上書きすると、Google側がいつ新しい内容を取得するかが読めず、古い動画と新しい動画が混在する期間が生まれます。
そのため、差し替えは「新しいファイル名で公開する」「商品データのvideo_linkを新URLに書き換える」「3日ほど経ってから旧URLを削除する」という順で進めるのが安全です。旧URLを先に消してしまうと、再クロールまでの間に動画が取得できなくなるおそれがあります。セールや新商品の発売日に合わせて差し替える場合は、この日数を逆算して前倒しで作業します。
YouTube動画の商品確認を処理する
YouTubeの動画には、AIを活用した商品マッピングが適用されます。確認が必要な動画があると、動画アセットページに「動画で紹介されている商品を確認します」という趣旨の専用カードが表示され、「商品を確認」から提案の承認、変更、拒否を行います。このカードは、YouTubeまたはProduct Studioに未審査の商品動画が1つ以上ある限り表示され続けます。
注意したいのは、1つの動画で紹介する商品情報は1つしか選べない点です。複数商品をまとめて紹介する動画は、どの商品にひも付けるかを決めておかないと、担当者ごとに判断がぶれます。主力商品を優先する、売上が最も大きい商品を選ぶといった基準を台帳と一緒に定めておくと、確認作業が早くなります。商品を確認した動画は「タイプ」フィルタの「商品を含む」で絞り込めるため、未確認の動画との区別もしやすくなります。
月次の棚卸しで古い動画を外す
月に1回は、動画アセットページをソースと並べ替えで確認し、台帳と突き合わせます。並べ替えは新しい順、古い順、短い順、長い順に対応しているため、古い順に並べて終売商品や旧パッケージの動画がないかを確かめるのが効率的です。フィルタの「商品を含まない」で絞り込むと、商品にひも付いていない動画も洗い出せます。
見つかった不要な動画は、Merchant Center上では消せないため、元のソース側で対応します。サイトの動画であれば商品ページから外し、video_linkであれば商品データから削除し、YouTubeの動画であれば商品のひも付けを外します。どこを直せばよいかがすぐ分かるように、台帳の供給経路の欄が役立ちます。
月次棚卸しの点検項目
- 古い順の確認:終売商品や旧パッケージの動画が残っていないか
- 未確認カード:YouTubeとProduct Studioの未審査動画が残っていないか
- 商品を含まない動画:ひも付けが必要な動画が放置されていないか
- 使用期限:台帳上で期限が近い動画の撤去予定を決めたか
- リンク切れ:video_linkの公開URLがすべて取得できるか
動画の不備や商品データの問題で商品自体が不承認になった場合の対処は、以下の記事で詳しく解説しています。
Google広告での再利用と配信面の管理
Merchant CenterとGoogle広告をリンクしていれば、動画アセットページの「動画」セクションに表示されているすべての動画が、Google広告のアセットライブラリと共有されます。キャンペーン作成時にはメディア選択ツールから動画アセットを選んで広告に適用できるため、広告運用者が同じ動画を改めてアップロードする手間が省けます。
アセットライブラリ共有を前提にした運用
共有が自動で行われるということは、Merchant Center側の動画の質がそのまま広告の素材候補の質になるということです。SNS向けに作った短尺のティザーや、キャンペーン告知の動画も候補に並ぶため、広告運用者が「どれが今使ってよい動画か」を判断できる情報を持っていなければ、誤った動画を選ぶリスクがあります。台帳の掲載先欄に「広告利用可否」を加えておくと、この判断がしやすくなります。
逆に言えば、動画の保管と更新をMerchant Centerの供給経路に寄せておけば、広告とオーガニック検索の両方で同じ最新版を使える状態を作れます。部署ごとに別々に動画を管理するより、供給経路を一本化して広告側はそこから選ぶ形にしたほうが、差し替え漏れが起こりにくくなります。
運用上の目安として、アセットライブラリに並ぶ動画のうち広告に使ってよいものを月1回見直し、使用期限が切れた動画や旧パッケージの動画は元のソースから外します。広告側だけで動画を止めても、Merchant Center側の一覧には残り続ける点には注意が必要です。
P-MAXとショッピング広告での使われ方
Google広告ヘルプの「P-MAX キャンペーンの動画アセットについて」によると、アセットグループに動画を追加しない場合、グループ内のアセットから動画が自動生成されることがあり、Merchant Centerを使っている場合はフィードのテキストと画像から動画が作られることもあります。また、横向き16:9、縦向き9:16、正方形1:1の向きがあり、いずれも10秒以上の動画が求められています。
自動生成に任せるか、自社の動画を入れるかは、ブランドの見え方をどこまで管理したいかで判断します。主力商品だけでも自社制作の動画を入れておくと、意図しない構成の動画が配信される余地を減らせます。なお、video_link属性で登録した動画はショッピング広告に表示されるとヘルプに記載されているため、ショッピング広告を重視するアカウントではvideo_linkの整備が優先度の高い作業になります。
無料リスティングとメーカープロフィールの管理
広告以外の表示先として、商品リスティングのオーガニック検索結果とメーカープロフィールがあります。動画アセットページで個々の動画を表示したとき、メーカープロフィールに表示される可能性がある旨のメッセージが出る場合は、「自社ブランドを管理する」からブランド管理ページに移動し、表示する動画を選べます。
メーカープロフィールはブランドの顔として検索結果に出る面のため、広告用の訴求が強い動画よりも、ブランドの世界観や商品の使い方が伝わる動画が向いています。広告とオーガニックで同じ動画を使い回すのではなく、面ごとに適した動画を台帳上で割り当てておくと、再利用の質が上がります。
P-MAXで使う画像アセットの仕様や制作指示の出し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
運用でつまずきやすいポイントと対処
Creative Contentの運用でつまずく原因の多くは、動画が表示されない、AI生成動画の確認が後回しになる、担当部署の境界があいまいという3点に集約されます。どれも機能の不具合ではなく運用設計の問題なので、ルールを決めれば防げます。
動画が一覧に表示されないとき
動画が一覧に出ない場合、まず疑うべきはソースの接続とアクセス可否です。ウェブサイトがMerchant Centerに接続されているか、SNSプロフィールが追加されているか、video_linkのURLがログインなしで取得できるかを順に確認します。video_linkの場合は、長さが6秒未満や240秒超ではないか、解像度が720p未満ではないかといった要件違反も確認対象です。
それでも表示されない場合は、ヘルプにある「最も関連性の高い最新のコンテンツが優先される」という仕様の影響も考えられます。すべての動画が表示されるわけではないため、確実に商品へひも付けたい動画はvideo_linkで直接登録するのが現実的です。自動取得に頼る動画と、直接登録する動画を台帳上で分けておくと、原因の切り分けが早くなります。
AI生成動画の保存は承認制にする
Product Studioで生成した動画は、保存するとProduct Studio利用規約に同意したことになるとヘルプに記載されています。保存した動画は、Googleのオーガニック検索結果でのハイライト表示が可能になります。担当者が試しに作った動画をそのまま保存すると、確認を経ないまま検索結果に出る可能性があるため、保存の権限と承認者を決めておくべきです。
破棄した動画は動画セクションには表示されませんが、アセットの有効期限内であればProduct Studioの「履歴」タブで確認できます。破棄した動画を後から使いたくなった場合に備え、生成時の設定やテキストを台帳に残しておくと、作り直しの手間を減らせます。生成物には商品の色味や形状の誤りが含まれることがあるため、実物と見比べる確認は欠かせません。
放置すると事故につながる運用
- 同一URLの上書き:再クロールまで新旧の動画が混在する
- 期限切れ素材の放置:出演契約が切れた動画が広告やメーカープロフィールに残る
- AI生成動画の無確認保存:誤った色味や形状の動画が検索結果に出る
- 複数商品動画のひも付け基準なし:担当者ごとに違う商品へ結び付けられる
AIで生成したクリエイティブの社内承認基準をどう決めるかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ 商品動画は保管・更新・再利用の流れで管理する
Merchant CenterのCreative Contentは、商品動画を集約して広告とオーガニック検索に配信する便利な仕組みですが、動画のコピーを保存しないため、原本と台帳の管理は自社に委ねられています。最後に運用の要点を3つに絞って振り返ります。
- 原本と台帳を自社で持つ。動画アセットページは元のソースを参照するだけなので、原本の保管場所と、商品ID・版数・使用期限を記録した台帳を先に整えます。
- 差し替えは新URLで行う。video_linkは1商品10本・6〜240秒・500MB以下・720p以上が要件で、更新時は新しいURLを登録し、最大3日の再クロールを見込んで作業します。
- 再利用は供給経路を一本化して行う。Google広告とリンクすればアセットライブラリと共有されるため、広告側はMerchant Centerに集めた最新版から選ぶ形にそろえます。
まずは無料で広告アカウント診断を
商品動画は、制作した瞬間よりも、更新と撤去を続けられるかどうかで成果が分かれる資産です。株式会社ハーマンドットでは、Merchant CenterとGoogle広告のデータを確認し、動画の供給経路の整理、video_linkの整備、P-MAXやショッピング広告での動画活用まで、アカウントの状況に合わせて改善案をご提案しています。
「部署ごとに動画がばらばらで、どれを広告に使えばよいか分からない」「Product Studioの動画を使ってよいか判断できない」といった段階でもご相談いただけます。お問い合わせフォームから、現状のアカウントを踏まえた具体的な改善案をお伝えします。
初回相談は完全無料・所要時間30分・オンライン対応可能です。



