Product Studio動画生成の実務ガイド|商品画像の動画化と出稿前点検

Google Merchant CenterのProduct Studioには、登録済みの商品画像をもとに短い商品動画を生成する機能があります。撮影や編集の外注なしで動画素材を用意できるため、ショッピング広告やP-MAXを運用しているEC事業者から注目されていますが、実際には「どの画像を使えばよいか」「生成した動画をそのまま広告に入れてよいか」で手が止まるケースが少なくありません。
本記事では、YouTube向けの動画制作全般ではなく、Merchant Centerの商品フィードを起点にした「商品画像の動画化」と「出稿前の点検」に範囲を絞って解説します。仕様や対応範囲は、Google公式のGoogle Merchant Center ヘルプ(Product Studio で動画を生成する)に基づいて整理しています。
記載している仕様や対応国は2026年10月時点で公式ヘルプから確認できた内容です。Product Studioの動画生成は試験運用中の機能と位置づけられており、画面や項目名が予告なく変わる可能性があるため、作業前にはご自身のアカウントの表示もあわせてご確認ください。
この記事の要点
- 機能の位置づけ:Product StudioはMerchant Center内の無料AIツール群で、商品画像から動画を生成でき、日本も対象国
- 入力条件:素材画像は合計32MB以内、横長16:9か正方形が推奨、ブランドカラーとロゴを事前登録しておく
- 出力仕様:高解像度は720p(1280×720)、低解像度は240pで、配信面の要件と照らした点検が必要
- 出稿前点検:仕様・表示内容・AIラベルと規制カテゴリの3観点で確認してから広告に回す
- 使い分け:生成動画は「動画アセットがない商品の穴埋め」に使い、主力商品は自社制作と比較検証する
Product Studioの動画生成でできること
Product Studioの動画生成でできることは、Merchant Centerに登録済みの商品と画像を選び、テーマを指定するだけでブランドに合わせた商品動画を自動で組み立てることです。撮影済みの静止画を素材にするため、新たに動画を撮影しなくても、ショッピング系キャンペーンや自社サイトで使える動画素材を短時間で用意できます。
Product Studioとは
Product Studioとは、Google Merchant Centerに組み込まれた、AIを活用した無料のクリエイティブツール群です。公式ヘルプでは、商品画像や動画を数回のクリックで作成・強化し、時間とリソースを節約できるツールスイートと説明されています。Merchant Centerの左メニューにある「広告の内容(Creative content)」から開けるほか、ShopifyのGoogle & YouTubeアプリからも利用できます。
提供されている機能は、背景の変更、背景の削除、解像度の向上、テキストと参照画像からの画像作成、画像のアニメーション化、そして本記事で扱う動画生成です。動画生成機能は2024年10月に米国で提供が始まり、その後対象国が広がりました。2026年10月時点の公式ヘルプでは、日本を含む6か国のマーチャントが動画生成を利用できると案内されています。
動画生成と画像アニメーションの違い
Product Studioには「動画を作る」機能が2系統あり、混同すると期待していた成果物と違うものができあがります。ひとつはテーマ型の動画生成で、複数の商品と画像を選び、テンプレートに沿ってロゴ・見出し・音楽を組み合わせた動画を作ります。もうひとつは画像のアニメーション化で、1枚の静止画にAIが動きを付けた短い動画を作る機能です。
画像のアニメーション化は、アップロードした画像に応じてプロンプトが自動入力され、生成すると4本の候補が提示されます。ただし一度に処理できる画像は1枚だけです。商品フィードの文脈で広告素材として使うなら、ロゴやセール訴求を載せられるテーマ型の動画生成が主役になり、アニメーションはSNSのショート動画や動画の一部カットとして補助的に使う形が扱いやすいです。
商品フィード起点で動画を作る意味
Product Studioの動画生成が一般的な動画編集ツールと異なるのは、素材の出発点がMerchant Centerの商品データである点です。商品名や画像がすでにフィードに登録されているため、どの商品の動画を作るのかを一覧から選ぶだけで済み、素材集めの手間がほとんどかかりません。商品数が数百から数千に及ぶECほど、この「フィードから直接選べる」性質が効いてきます。
一方で、フィード起点であることは弱点にもなります。フィードの画像が暗い、商品名が整理されていない、バリエーションの画像が混在しているといった状態だと、その品質がそのまま動画に反映されます。動画の出来はフィードの画像品質でほぼ決まると考え、動画生成の前にフィードの画像を見直すことが、遠回りに見えて最も確実な改善策です。
| 機能 | 入力 | 主な出力と用途 |
|---|---|---|
| 動画生成(テーマ動画) | Merchant Centerの商品と商品画像、ロゴ、任意のテキスト | ブランドに合わせた商品動画。広告、Merchant Center、自社サイトなどで利用 |
| 画像のアニメーション化 | 静止画1枚と自動入力のプロンプト | 短い動画の候補4本。ショート動画や素材カット向け |
| 背景の削除・変更 | 商品画像と商品説明・シーン説明 | 白背景や季節背景の画像。Merchant Centerへ追加可能 |
| 解像度の向上 | 既存の商品画像 | 高解像度化した画像。古い素材の底上げに有効 |
動画生成を使う前に確認する利用条件
動画生成を使う前に確認すべき条件は、対応国、対象外の商品カテゴリ、素材画像の品質とサイズの3点です。このいずれかを満たしていないと、生成そのものができないか、できても広告に出せる品質になりません。作業を始めてから気付くと手戻りが大きいため、商品を選ぶ前の段階で確認しておくのが効率的です。
対応国と対象外の商品カテゴリ
Product Studio自体はロシアとフランスを拠点とするユーザー以外のMerchant Centerユーザーが利用できますが、動画生成はオーストラリア、カナダ、インド、日本、英国、米国の6か国のマーチャントに限られています。公式ヘルプでは動画生成を試験運用中の機能としており、不正確な内容や不適切な内容が生成される可能性がある点も明記されています。そのため、生成結果を人の目で確認する工程を省略しない前提で計画を立てる必要があります。
また、酒類、薬物、医薬品、ギャンブル関連商品、武器、タバコ、花火、健康・医療機器といった規制対象の商品はProduct Studioで生成できません。手、壁掛けアート、照明器具が写る画像も非対応と案内されています。たとえば酒類やサプリメント寄りの商品を多く扱うECでは、動画化できる商品が限られるため、事前にフィードを商品カテゴリ別に仕分けておくと作業量を正しく見積もれます。
素材画像の条件と事前準備
素材画像は、明るく鮮明で高解像度のものを使うことが推奨されています。公式ヘルプでは、使用する画像の合計ファイルサイズを32MB以内に収めること、横長(16:9)または正方形の画像が望ましいことが示されています。縦長の商品画像しか持っていない場合でも生成は可能ですが、テンプレート内でのトリミングによって商品の一部が切れるリスクが高まります。
あわせて、Merchant Centerにブランドカラーとロゴを事前に登録しておくことも重要です。テーマ選択の段階で登録済みのロゴを使うか新しくアップロードするかを選べるほか、色の設定でもブランドカラーを呼び出せるため、登録の有無で仕上がりのブランド感が大きく変わります。画像が暗い・解像度が低い場合は、同じProduct Studio内の解像度の向上や背景の削除で素材を整えてから動画生成に進むと、出力の質が安定します。
商品画像の枚数も事前に確認しておきたいポイントです。テーマによっては1商品につき複数の画像を使う構成になっているため、メイン画像1枚しか登録されていない商品では、同じ画像が繰り返し表示される単調な動画になりがちです。動画化の候補にする商品には、追加画像として使用シーンや細部のアップを登録しておくと、テンプレートの見せ場を生かせます。
生成を始める前の確認事項
- アカウントの拠点国:日本・米国・英国など動画生成の対象6か国に含まれているか
- 商品カテゴリ:酒類・医薬品・健康医療機器などの規制対象が含まれていないか
- 素材画像:合計32MB以内で、横長16:9か正方形の明るく鮮明な画像を用意できているか
- ブランド設定:Merchant Centerにロゴとブランドカラーを登録済みか
商品画像から動画を作る手順
商品画像から動画を作る流れは、テーマの選択、商品と画像の選択、テキストとスタイルの設定、プレビュー生成と保存という順番で進みます。いずれもMerchant Centerの管理画面上で完結し、外部ツールへのデータ移行は必要ありません。ここでは各工程で運用担当者が判断すべきポイントに絞って説明します。
テーマと動画の向きの選び方
Product Studioのトップから「テーマ動画」のカード、または「動画のテーマ」タブを開くと、テンプレートの一覧が表示されます。各テーマにはサンプル動画があり、どのような画像を何枚使う前提の構成なのかをプレビューで把握できます。選んだ後で画像が足りないと気付くことを避けるため、サンプルを見て必要な画像の枚数と構図を先に確認しておくのが確実です。
向きは横向き、縦向き、正方形の3種類から選びます。配信面を決めずに1本だけ作ると、後から別の向きが必要になって作り直すことになりがちです。P-MAXのように複数の面へ配信するキャンペーンで使う予定なら、同じ商品・同じテーマで3つの向きをそろえて作る前提で工数を見積もると、入稿の段階で慌てずに済みます。
商品と画像の選び方
次に、動画に登場させる商品をチェックボックスで選び、商品ごとに使う画像をプルダウンで指定します。複数の商品を1本の動画に含められるため、同一シリーズの色違いや、セット購入を促したい関連商品をまとめる使い方が向いています。反対に、価格帯やターゲットが大きく異なる商品を1本に混ぜると、何を訴求したい動画なのかが伝わりにくくなります。
画像はフィードに登録済みのものだけでなく、その場で新しい画像をアップロードしたり、Product Studioの画像強化機能で加工したりすることもできます。メイン画像が白背景の物撮りしかない場合は、2枚目以降に使用シーンが分かる画像を入れると、動画としての情報量が増えます。どの画像を選んだかは後で検証するときの手がかりになるため、商品IDと使用画像の組み合わせを簡単に記録しておくことをおすすめします。
テキストとスタイルの設定
見出しとサブ見出しは任意ですが、広告で使う動画であれば入れておくほうが訴求が明確になります。「テキストを提案」を使うと自動入力されるため、たたき台として活用し、セール期間や送料無料などの条件は自社の実態に合わせて必ず書き直します。自動提案の文言をそのまま使うと、ランディングページやフィードの価格情報と食い違う表現が紛れ込むおそれがあります。
スタイルでは、色をテーマ既定・ブランドカラー・16進数のカスタムカラーから、フォントをテーマ既定かツール内の候補から、音楽をテーマの音楽・音声なし・別スタイルの音楽から選びます。音声なしで再生される配信面も多いため、音楽に頼らず見出しテキストだけで内容が伝わるかを意識して設定すると、配信面による成果のぶれを抑えられます。
プレビュー生成と保存・ダウンロード
設定が終わったらプレビューを生成します。生成には数分かかることがあり、確認後に低解像度の240p(426×240)をダウンロードするか、高解像度の720p(1280×720)で保存するかを選べます。社内確認用には軽い240p、実際の入稿には720pというように、用途に応じて使い分けると共有がスムーズです。
生成した動画は「履歴」タブから確認でき、不要な動画は削除できますが、削除は元に戻せません。複数の担当者で同じアカウントを触る場合は、削除してよい動画の基準をあらかじめ決めておくと事故を防げます。なお、Product Studioの説明などの履歴データは利用中の端末に保存される仕様のため、共有端末で作業する際は他の利用者に見られる可能性がある点にも注意が必要です。
| 工程 | 主な設定項目 | 運用担当者の判断ポイント |
|---|---|---|
| テーマの選択 | テンプレート、向き(横・縦・正方形)、ロゴ | 配信面に必要な向きを全てそろえる前提で選ぶ |
| 商品と画像の選択 | 商品のチェック、商品ごとの画像、追加アップロード | 訴求軸が同じ商品だけを1本にまとめる |
| テキスト | 見出し、サブ見出し、テキストの提案 | 価格・セール条件をフィードとLPに一致させる |
| スタイル | 色、フォント、音楽 | 音声なしでも内容が伝わる構成にする |
| 生成と保存 | プレビュー、240pダウンロード、720p保存 | 確認用と入稿用で解像度を使い分ける |
素材となる画像そのものの仕様や、トリミングで商品が切れる事故の防ぎ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
商品フィードとの関係で押さえる点
商品フィードとの関係で押さえるべき点は、Product Studioで作った画像や動画が、保存方法によってはフィードの一部として無料リスティングや広告に使われる可能性があることです。単なる制作ツールとして扱うのではなく、フィード管理の一部として運用ルールを決めておく必要があります。
動画アセットページでの扱い
Merchant Centerには「広告の内容」の中に「動画アセット」のページがあり、接続済みのウェブサイト、InstagramやTikTokなどのソーシャルチャンネル、そしてProduct Studioから集めた動画が一覧で表示されます。公式ヘルプでは、これらの動画が商品リスティングのオーガニック検索結果などに表示されうると説明されています。つまり、広告に入稿していない生成動画であっても、Google上の商品表示に使われる経路があるということです。
動画アセットページではソース別や商品を含むかどうかで絞り込めるため、Product Studio由来の動画だけを抽出して定期的に棚卸しすることができます。生成直後は問題がなくても、価格改定や商品仕様の変更によって動画内の見出しが古くなることがあります。月1回程度はProduct Studio由来の動画を見直す運用にしておくと、古い訴求が残り続けるリスクを抑えられます。
画像の保存がフィードに与える影響
背景の変更や解像度の向上で作った画像は、「Merchant Centerに追加」を選ぶと商品データに保存されます。保存した画像は、検索結果、ショッピング広告、P-MAXなど、フィードデータを使うさまざまなGoogleのサービスに表示される可能性があると公式ヘルプに記載されています。さらに、画像を1枚だけ選んでいる場合は「この画像をメインの商品画像として使用する」にチェックを入れることもできます。
メイン画像を差し替えると、ショッピング広告のクリック率や商品の承認状況に直接影響します。動画の素材づくりのつもりで画像を加工し、そのままメイン画像まで置き換えてしまうと、意図せず検索結果での見え方が変わることになります。また、1商品あたり画像が70枚に達すると新しい画像を保存できなくなるため、試作の画像を何でも保存するのではなく、採用した画像だけを追加するルールにしておくと管理が楽になります。
フィード運用との分担ルール
Product Studioを使い始めると、制作担当、フィード管理担当、広告運用担当の三者が同じ商品データに触れることになります。誰が画像をMerchant Centerに追加してよいのか、メイン画像の変更は誰が承認するのかを決めないまま運用すると、広告の成果が変わったときに原因を追えなくなります。小規模なチームでも、変更の権限と記録の場所だけは先に決めておくべきです。
具体的には、Product Studioで作った画像はまずダウンロードして確認用フォルダに置き、フィード管理担当が承認したものだけをMerchant Centerに追加するという二段階の流れが扱いやすいです。メイン画像の変更は日付と商品IDを必ず記録するようにしておけば、クリック率の変化と画像変更の関係を後から検証できます。動画についても同様に、どの商品の動画をいつ広告に入稿したかを一覧で管理しておくと、点検や差し替えの判断がしやすくなります。
フィード全体の属性設計や画像の改善を含めた最適化の進め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
出稿前に行う点検のチェックポイント
生成した動画を広告に使う前に行う点検は、仕様面、表示内容、AIラベルと規制カテゴリの3観点に分けると漏れがなくなります。Product Studioの動画は短時間で作れる一方、公式ヘルプでも不正確な内容が生成されうると明記されているため、人による確認を工程として必ず組み込むことが前提です。
仕様面の点検
最初に確認するのは、出力された動画が配信先の要件を満たしているかどうかです。Google広告ヘルプのP-MAX向け動画アセットのベストプラクティスでは、動画の長さを10〜60秒にすること、横長16:9・正方形1:1・縦長9:16の各向きを用意することが推奨されています。Product Studioのヘルプには出力動画の再生時間が明記されていないため、保存した動画の長さを実際に確認してから入稿する手順を省かないようにします。
解像度も確認ポイントです。Product Studioの高解像度出力は720pのため、テレビ画面など大きな表示環境で粗く見えないかを、実機かそれに近い環境で再生して確かめると安心です。また、同ヘルプではGoogleの自動生成動画に頼り切るのではなく、広告主自身が最低1本は動画をアップロードすることが推奨されています。Product Studioの動画は、この「自分で用意する動画」の候補として位置づけると考え方が整理しやすくなります。
表示内容の点検
表示内容の点検では、動画内の商品が実際に販売している商品と一致しているかを確認します。色やサイズ展開の異なるバリエーションの画像が混ざっていないか、見出しの価格やセール条件がフィードとランディングページの内容と一致しているか、ロゴが最新のものかといった点が典型的な確認項目です。とくにセール訴求は期間が終わった後に放置されやすいため、終了日を記録しておくと差し替え漏れを防げます。
AIによる画像の強化や切り抜きでは、商品の形状や質感、付属品の有無が実物と変わって見えることがあります。アパレルなら素材感や柄の再現、家電ならボタン配置や端子の形など、購入判断に関わる細部ほど丁寧に見る必要があります。実物と異なる見え方の動画は、返品や問い合わせの増加につながるだけでなく、広告ポリシー上の問題にも発展しかねません。
AIラベルと規制カテゴリの点検
Product Studioの公式ヘルプでは、EU、インド、ニューヨーク州のマーチャントは、AIで生成または編集したアセットを含む広告に、その旨を消費者へ伝えるラベルを付ける必要があると案内されています。ラベルはクリエイティブに直接入れることも、Googleが用意するAIラベルの設定から付けることもでき、テキストのオーバーレイに関するポリシー違反にはならないと説明されています。日本国内向けの配信だけであっても、越境ECで対象地域に配信する場合は確認が欠かせません。
規制カテゴリについては、Product Studioで生成できない商品が定められていることに加え、広告配信そのものにも商品ごとのポリシーが適用されます。生成できたからといって広告として承認されるとは限らないため、動画を入稿する前に該当商品がMerchant Center上で承認済みかどうかを確認しておくと、審査での差し戻しを減らせます。
点検の担当者は、動画を作った本人とは別の人にするのが理想です。作成者は設定内容を知っているぶん、価格の食い違いや画像の取り違えを見落としやすくなります。チェック項目を表にまとめ、確認者が項目ごとに可否を記録する形にしておけば、少人数のチームでも品質のばらつきを抑えられます。
入稿前に止めるべき動画の例
- 価格不一致:見出しの価格やセール条件がフィードやLPと異なる
- 商品の取り違え:別バリエーションの画像が混ざり、実際の販売商品と見た目が違う
- 形状の変化:AIの強化で付属品や細部が実物と異なって見える
- ラベル漏れ:AIラベルが必要な地域に配信するのにラベル設定がない
- 仕様不足:配信先で推奨される長さや向きを満たしていない
商品の不承認やアカウント停止の原因と解消手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
生成動画を成果につなげる運用の考え方
Product Studioの生成動画を成果につなげるには、全商品の動画を置き換えるのではなく、動画アセットが不足している商品の穴埋めから始めるのが効果的です。制作コストがほぼかからない強みを生かし、検証の対象を広げる道具として使うと、自社制作の動画と役割が重ならずに済みます。
自社制作動画との役割分担
売上の大半を占める主力商品は、使用シーンや開発背景まで伝える自社制作の動画のほうが訴求力を出しやすい領域です。一方、商品点数が多いECでは、ロングテールの商品にまで撮影予算を割くことは現実的ではありません。そこで、主力商品は自社制作、ロングテール商品はProduct Studioという分担にすると、限られた予算で動画アセットのカバー率を上げられます。
新商品の発売直後や季節商品の立ち上げなど、撮影が間に合わない局面でもProduct Studioは役立ちます。まず生成動画で配信を始めて反応を確かめ、成果が出た商品から本格的な撮影に投資するという順番にすると、制作費の配分を数字で判断できるようになります。
生成動画を入れる商品の優先順位
生成動画を最初に入れるべきなのは、表示回数はあるのに動画アセットを持っていない商品群です。こうした商品はすでに配信の機会があるため、動画を加えたときの変化が数字に表れやすく、検証の対象として適しています。反対に、表示回数がほとんどない商品に動画を作っても、データがたまらず効果を判断できません。
次に優先したいのは、在庫が安定していて販売期間が長い定番商品です。在庫切れや販売終了が近い商品は動画化の対象から外すほうが、作成と点検の工数を無駄にせずに済みます。季節商品を扱う場合は、販売開始の数週間前に動画を用意し、点検を終えた状態で立ち上がりを迎えられるように逆算すると効果的です。
効果検証の進め方
生成動画の効果を測るときは、同じ期間・同じ商品群で、動画あり・なしや、生成動画と自社制作動画を比べられる状態をつくることが重要です。P-MAXでは複数のアセットがまとめて配信されるため、1本の動画の貢献度を正確に切り分けることは難しく、アセットグループ単位で比較できるように商品群を分けて設計する方法が現実的です。
判断に使う期間は、少なくとも数週間の配信データがたまってからにすることをおすすめします。生成動画は量産しやすいぶん、短いサイクルで差し替えたくなりますが、入れ替えを頻繁に行うと学習と比較の両方が崩れます。差し替えのタイミングと理由を記録しておけば、後から成果の変化を説明しやすくなります。商品フィードの整備からクリエイティブの検証設計まで一貫して見直したい場合は、広告運用の無料相談もご活用ください。
クリエイティブの比較検証を設計する具体的な手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ Product Studio動画は点検込みで運用する
Product Studioの動画生成は、Merchant Centerの商品画像を起点に、追加コストなしで商品動画を用意できる実務的な機能です。ただし、試験運用中の機能であり、仕様の確認と人による点検を前提に運用することが成果への近道になります。
- 利用条件を先に確認する。日本は動画生成の対象国で、素材画像は合計32MB以内・横長16:9か正方形が推奨です。規制対象の商品は生成できません。
- フィードへの影響を管理する。Merchant Centerに追加した画像や動画は無料リスティングや広告に使われる可能性があるため、メイン画像の差し替えは慎重に判断します。
- 出稿前に3観点で点検する。仕様、表示内容、AIラベルと規制カテゴリを確認し、ロングテール商品の穴埋めから活用を始めます。
まずは無料で広告アカウント診断を
Product Studioで動画を作れるようになっても、商品フィードの品質やキャンペーン構成が整っていなければ、動画の効果は十分に発揮されません。株式会社ハーマンドットでは、Merchant Centerのフィード設計からショッピング広告・P-MAXのクリエイティブ検証まで、運用の実務に沿った改善策を具体的にご提案しています。
「生成した動画をどの商品から使うべきか」「今のアカウント構成で動画の効果を測れるか」といったお悩みがあれば、無料の広告アカウント診断で現状を整理するところからお手伝いします。
初回相談は完全無料・所要時間30分・オンライン対応可能です。



